カテゴリ:読み物( 5 )

地下鉄 (メトロ) に乗って

c0044323_1822222.jpg久しぶりに、本レビュー。本を読むペースが早すぎて、レビューがまったく追いつきません。お金もどんどん使ってしまいます (-_-;) 気に入ったのだけ、UP!

お馴染みの 浅田 次郎 の本。少し暗い調子ながら、久々のチョー HIT!かなりおもしろかったし、泣きました o(TヘTo)

永田町の地下鉄の階段を上がると、そこは 30 年前の風景。父に反発して自殺した兄が自ら命を絶った日。時代をさかのぼり、戦時中満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。父の歴史を巡り、"封印された過去" を知るところになる・・・というお話。

タイムスリップという設定には最初驚きましたが、歴史をさかのぼっても、その時代時代の人々の様子が生き生きと書かれているところに驚きます。遠い過去の街並みであるはずなのに、とてもリアリティを感じ、登場する人々もすごくカラフル。やっぱり 浅田 次郎 はすごい作家だと思います。
物語の根底には、父と息子の愛憎の入り混じった深い感情があります。時をさかのぼることで、主人公は傲慢な父に隠された過去を知り、絡まった紐を解いていくように、思いもよらなかった結論にたどり着きます。

悲しい結末なはずなのに、読み終わった後になぜかスッキリとします。お話事態がファンタジーに近い内容になっているせいなのかもしれませんが、根本的な解決を見られなくても爽快感を感じることができます。"いい本を読んだなー" という風に。

おもしろい本を探している方にはお勧めです (*^^*) 地下鉄の駅名から、古い東京の歴史を学ぶことができ、それだけでも一読の価値アリです!ぜひぜひお試しください。

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by pomu7 | 2005-06-02 23:24 | 読み物

電車男

c0044323_16313968.jpg会社の先輩から借りて、遅ればせながら読んでみました。
言わずと知れた、今話題の本。アキバ系オタクの電車男が、電車の中で酔っ払いに絡まれていた女の人を助けたところから話は始まります。助けた女の人にエルメスのカップをお礼としていただいた電車男、彼女をデートに誘う方法について "2 ちゃんねる" に相談を書き込みます。真剣に悩む同胞に、同情した "2 ちゃんねる" の住人達が暖かい返答を返し、電車男がどんどん成長していく・・・というお話。
私は今まで "2 ちゃんねる" の掲示板を真剣に読んだことはないのですが、この本はすごく面白かった!スレッド形式で横書きなのですが、"2 ちゃんねる" にありがちな、話の腰を折るような書き込みなんかがキレイに編集されていたこともあり、とても読みやすかったです。
日々 "2 ちゃんねる" を楽しんでいる人にとっては、書籍になる段階で大部分カットされたのがどのように受け取られるのかわかりませんが、私的には見やすくなったし、書籍としてなかなかよかったと思います。"新感覚!" とか言って、本屋さんに並んでベストセラーになっているのもうなづけるかも。。。

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by pomu7 | 2005-03-17 22:30 | 読み物

今週妻が浮気します

c0044323_10331897.jpg本の中でも話題のサービスを提供している、某社に勤務されている先輩から借りて読んでみました。
うーん。むずかしい~(-"-;) 本読むのがわりと好きな私からすると、書籍としての評価は非常に厳しい感じです。
内容は、[教えて goo!] に "今週妻が浮気します" という質問が書き込まれ、その質問を介して回答者さん達と質問者さんの間でさまざまなやり取りがされます。で、そこで書き込みされた内容が、スレッド形式で書籍になっているわけですが・・・。
1 冊の本として見たら、中盤くらいまでは凡庸な感じ。終盤になって急に事態が大きく動き、多少ドラマチックな展開になります。自分に照らし合わせてみたら、"今週妻が浮気します" の時点でかなりドラマチックな経験なのかもしれないし、ネット上でスレッドを追って行けばとてもリアルな経験として感じるのかもしれないけど、書籍になってることによってちょっと損してる感がありました。本を読むと、そこには非日常的なことを求めてしまうし、グングン自分を引き付ける文章を求めてしまう。私の感想だと、それがこの本にはあまりないかもしれない。
とは言え、ラストの人間模様ではちょこっと涙がこぼれそうになってしまいました。普通に PC の画面開いて、マウスクリックしながら、スレッド追ってると思えば、なかなかドラマチックでおもしろいのではないかと思います(^^)

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by pomu7 | 2005-03-08 22:31 | 読み物

義経(上)

c0044323_194143.jpg流行にまかせて "たまには司馬遼太郎もいいだろう~" と読んでいます。
久しぶりに司馬作品を読む感想は、、、おもしろい”(*>ω<)o" 私は元々源義経のお話は好きで、他の作者のも読んでるからかもしれませんが。

この本は日本人が悲劇のヒーローとして扱う義経というよりも、平安から鎌倉に掛けての武士の現実を義経という人物を通して見ているという淡々とした感じ。上巻では、義経の生い立ちから、木曾義仲が平家を倒し都を支配するまでが描かれています。

司馬遼太郎っぽくとてもあっさりした内容になっているのですが、目から鱗のリアルなストーリーが多くて、それがとてもおもしろいです。でもまぁ、"義経 = ヒーロー" っていうお話を期待している方には、あまりお勧めできないかもしれませんが (-"-;A

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by pomu7 | 2005-02-10 00:10 | 読み物

プリズンホテル(1) 夏

c0044323_0402240.jpg最近読んだ本の中でもかなりのお気に入り♪
(1)夏、(2)秋、(3)冬、(4)春、とある温泉宿をめぐる四季それぞれの物語を描いた怪傑コメディー。とりあえず "プリズンホテル(1) 夏" 第一作で。

温泉宿と言ってもただの温泉宿ではなくて、泣く子も黙る任侠軍団の親分がオーナーというのが、このホテルなのです。経営者が任侠ならホテルもやっぱり任侠専門で、やたらと極道臭い派手な装飾類が並んでいたり、犯罪者顔の従業員たちが仁義の姿勢が出迎えてくれます。

"(1)夏" に登場するのは、偏屈で幼稚な小説家と自殺志願の親子。小説家はオーナーである親分の甥っ子で、母親に捨てられた過去を引きずって性格がひん曲がってしまっています。自殺志願の親子は "この世で最後の贅沢に!" と思いこのホテルにやってきます。

さすが浅田次郎という明快なストーリー展開。ものすごい勢いのドタバタ劇。まるで舞台を観てるか、実際に温泉宿に宿泊してるみたいです。ハチャメチャ、痛快で、泣けるし、笑えるし、癒されます!
ぜひぜひご一読くださーぃ(^▽^)

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by pomu7 | 2005-02-01 01:13 | 読み物